C:山小屋
富士山の山小屋は日本アルプスや八ヶ岳・奥多摩など他の山の山小屋と異なり仮眠施設としての側面もある。深夜に到着し数時間の仮眠の後に、早朝の2時・3時頃に出発する登山者も多い。滋賀県の伊吹山などと同様に夜間登山が盛んなためである。また、定員に達すると宿泊や仮眠を断られることが多いのも、緊急避難施設としての性格が強く、定員を大きく超えても宿泊可能な他の山の山小屋と異なる。富士山の山小屋にピーク時に宿泊したいのなら、予約したほうが確実である。なお、山小屋によっては「定員」いっぱいでも、1つの布団に複数の宿泊客を詰め込む場合もある。山小屋の夕食はほとんどの場合は他の山の山小屋では少なくなったカレーライスである。一部の山小屋ではハンバーグ定食も見られるが、連泊者が極端に少ないこともあり、毎日同じ夕食になる。富士山では水が貴重なため食器は洗浄の必要がない、使い捨ての発泡スチロール製が多く、食事中に出される茶も量が制限されていることが多い。登山者の多い河口湖口や富士宮口には多くの山小屋があるが、登山者の少ない御殿場口の山小屋は少ない。山頂にも山小屋があるが、標高が高いために滞在中に頭痛などの高山障害症状が出る人も多く、不安な場合は8合目までの小屋で1泊し、高度に身体を慣らしてから山頂に向かうべきであろう。